「良い採用条件」を整備しても、優秀な社員が辞める会社になってしまう理由
近年、職場環境を改善し、採用時の条件・待遇(※)を手厚くする企業が増えてきています。
働きやすい環境づくりは、働く側にとっては、喜ばしいことです。
また経営者にとっても、社員が喜んで働いてくれることは、嬉しいものです。
このような経営陣と社員との関係は、真にwin-winの関係と言えます。
※:条件・待遇
「どの条件なのか?」「採用のことなのか?」と、特に制限して使用しているものではなく、「労働条件や勤務、募集、採用等の条件、また、職場環境も含めたりして使用しています。文脈に合わせて、お読みいただければと思います」
「条件・待遇」だけでは離職防止にならない?
しかし中には、win-winの関係にならない社員もいます。
その原因の一つが、
「採用時の条件・待遇」にあります。
社員側であれば、入社動機が条件・待遇の良さにある場合は、当然、その社員のエンゲージメントは、条件・待遇に由来したものになります。
また経営側が、条件・待遇で煽る採用を行えば、これもまた条件・待遇に由来した社員が入社します。
魅力的な条件・待遇を提示すれば、採用しやすいかもしれません。
しかし、採用後も常に魅力的な条件・待遇で動機付けし続けなければならないため、固定費が上がり、やがて条件・待遇の維持が難しくなってしまいます。
年々、より「よい条件・待遇」を提示し続けるループにはまり、
若手社員は不平を言う割には、のんびりと働き、
仕事ができる一部の社員に仕事が集中し、
そのしわ寄せで、優秀な人が退職してしまう状況に陥っていまうのです。
優秀な社員に選び続けてもらう方法
採用は、数字だけで決まるわけではありません。
個人で例えれば、体の健康は身長、体重、体脂肪率等は、重要な指標かも知れません。
しかし、人物を見る上においては、いくらパフォーマンス重視と言われる人であっても、上記の数字だけで、友人や生涯のパートナーを選んだりはしないでしょう。
表情や性格、気が合うか、話した感じや好み、ライフスタイルが合うか…など、価値観やフィーリングで合う相手を選ぶでしょう。
優秀な社員が、入社したいと思える企業いなるためには、「数字が全て」という考え方は、少し違うのかもしれません。
それでは、解決策を考えてみましょう。
1. 自社・社員の理想を描きましょう
自社はどういう会社を目指すのか。
そして自社にとってどんな人財が理想なのかを描きましょう。
2. 採用よりも、今の社員を優先しましょう
1.現在の社員が仕事しやすくなるように
2.企業の利益が創出するように
この2つを満たす職場環境、条件待遇の整備を行いましょう。
3. 採用時は、動機を見極めましょう
見極め方は様々にありますが、まずは面談時の質問を見直し、整備しましょう。
まだまだ手立てはたくさんあります。
数字も大切ではありますが、条件・待遇以上に、ぜひ、御社が大切にすべきことを大切にして採用活動に取り組まれることをおすすめします。
DREAMIXソリューションのご紹介
採用の全体設計をコンサルティングします。
また、既に採用コンサルタントやメディアが決まっている企業様の場合は、御社の採用担当者の一人として弊社が面談をサポートしたり、採用担当者の判断力の育成などをご支援することも可能です。
DREAMIXのコンサルタントは、現在、大学で教員として指導しているコンサルタントが複数在籍しています。