事例紹介

EPISODE2 解説

「気づく」で終わらせず、自社の未来を「築く」ために

あなたの会社では、戦略は策定されていますか?

2023年の中小企業白書(以下「白書」)を見ますと、

7割以上の企業で、経営戦略を策定しています。

直近10年間における経営戦略の策定状況
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白書では「経営戦略」という言葉を、欄外で簡単に定義してありますが、

解答側は恐らく、「企業戦略」や「全社戦略」も含めて答えていると思われます。

さて、社内において戦略とは、

社内における戦略の立ち位置

図2のように、企業が目指す「理念・ビジョン」と、

我々が働く現場や日々の業務と関係している「戦術」との間をつなげる位置にあります。

バタバタしている会社のステージ

ですから例えば、現場がいつもバタバタし、日々の業務に追われている会社は、

戦術の1つ上の位置にある戦略を「策定していない」3割の会社、

または、策定はしているが、戦略が機能していない会社、と言えます。

ただ、実際は、バタバタしている会社を、よく見かけますので、

「7割以上の会社では策定してはいるが、機能していない」と、

このデータから読み込んでも良いのかもしれません。

いずれにしましても、「経営戦略(※)」は「事業戦略」の上位に位置し、

経営戦略を、実行段階で各事業に落とし込んだ位置のものを「事業戦略」と考えてください。

※:今回、ここの経営戦略には、「企業戦略」「全社戦略」の意味を含みます

佐藤代表のセリフと表情に込められた経営者に共通する気持ち

さて、クリエイトSの佐藤大介代表も、

「事業戦略を中心に考えてました」と述べています。

SWOTで現状を整理し、

市場と商品のマトリクスを組み、狙いを定め、戦略を構築していました。

その結果、売上は順調に伸びていました。

しかし、

「給料を増やし、残業を減らし、働きやすい条件も揃えてきましたが、退職者が多いです」

「これではビジネスモデルも回らなくなります」

と危機感を抱いていました。

『売上も利益も成果を上げてきた戦略。あとは人さえしっかりしてくれたら!』

そんな佐藤代表の心の声が聞こえてくるようです。

ところが、アドバイスを聞いた後、

「(今までは)事業戦略を中心に考えてました」

と反省されましたが、このセリフの時の佐藤代表の表情を見てください。

今まで厳しい表情だった佐藤代表が、

とても良い笑顔をされています。

経営者は、自社の課題の解決のヒントに気づくと、

「なるほど!」という良い顔をされます。

佐藤代表は、何に気づいたのでしょうか?

経営者が気づいた3つの戦略上の課題

第1に、事業戦略の策定に集中していたため、

全社戦略が形式的なものになっていた点です。

「全体設計図が必要」という言葉で気づきました。

第2に、個別戦略の中でも、営業戦略がウエイトを占めており、

社内に歪みを生じていた点です。

販促や商品企画など一部の部門の人員に、期待と共に業務の負担までもが大きくのしかかっていました。

一方、他の部門は、人員も予算も少なく、発言力も低下していたため、

問題があっても、改善や提案自体を諦めてしまっていました。

第3に、戦略を実行する仕組みが不十分だった点です。

戦略を「策定した」が、実行は各人任せになっており、

仕組みが機能せず、組織連携もできていませんでした。

クリエイトSは、佐藤代表の気づきから、変革が始まり、

若手社員まで、意識が変わり、行動変革を起こしました。

ぜひ、小さな気づきを、大切にしてください。

そして、一歩踏み出すところから、あなたの会社のドラマを始めましょう。

DREAMIXソリューションのご紹介

クリエイトSのような状況であったり、

既にビジネスモデルや、各戦略を策定しているが、目標に対する成果が未達の場合、

全体設計図の作成、戦略の構築、ビジネスモデルを支える社内の戦略や仕組みを構築するコンサルティングを行っております。

DREAMIXが客観的な立場を活用して構築することも、

また、社内の人材を育成しながら、社内人材が中心になって構築することも、

御社の方針に合わせて進めていくことが可能です。

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