事例紹介

EPISODE3 解説

「見える化」の次は「見てるか?」

経営にとって、数字もツールも重要な手段

時代の変化が激しくなり、

確実かつ高速なマネジメントや、高度な経営が求められる時代になりました。

そのような経営環境においては、忙しい経営陣、経営企画、人事の方々にとって、

自社の現状や課題が可視化されるアセスメントやダッシュボードなどのツールは、

有効なツールです。

ツールの使い方は、間違っていなかった

便利なツールが数多くありますが、

ぜひ、1つ気を付けていただきたいことがあります。

もちろん、業種にも拠りますし、ケースにも拠りますので、

安易に決めつけはできない前提ですが、

ツールの導入が原因で、会社が駄目になるケースがあります。

私の知人(経営者)もツ―ルをきっかけに、会社をダメにしてしまった一人です。

会社の全盛期に、その知人は、マネジメントに大変熱心になりました。

知人はKPI、KGIなどの指標を設定する際は、

1.数字を盛り込みすぎないように精査した

2.重要指標を優先した

3.数字の基準に個人差が出ないように定義づけした

など、適切な数字を選び設定していました。

そして、社員、幹部はその達成に邁進していました。

問題を引き起こしたきっかけは、

マネジメントに「大変熱心」だったという点でした。

知人は常に、数字や数値化に関心を持ち、

「数字はどうだ?」「結果は出せているのか?」「達成率は?」「具体的には?」

ここまでは、よく関わっているとも言えます。

しかし毎回、幹部に確認するのも面倒とも思っていました。

そこで、知人は考えて、幹部に確認しなくても良い方法、

会社の状況を見える化し、全てを一つの画面でわかるようにしよう」と考えました。

その後、会社を駄目にするまでの展開は、もうお分かりと思います。

結局、何を見てるか?

結局、ツールや数値化が悪いのではありせん。

一画面で見れるのが、悪いのでもありません。むしろ素晴らしい手立てです。

知人の場合は、「数字や画面を見て、幹部や社員を見ていなかった」のです。

クリエイトSで働いて2年目、総務課の田中は、当初、

退職を希望する同期社員のアンケートを見て、具体的な退職理由を探っていました。

クリエイトSに限らず、様々な社員アセスメントや社風診断など、

データを取るのは大事ですが、

結果を見るだけではなく、社員本人を見る必要があるのです。

売上・利益を見るだけではなく、お客さんを見ましょう

と同じセオリーです。

数字と同様に、大事なものは他にもある

例えば車で考えましても、

車には速度や燃費などが表示されている「ダッシュボード」はありますが、

ダッシュボードには、主に数値化できるもの、しかありません。

外の景色を見れば、天候が雨や雪の日もあれば、夕日がまぶしかったり、夜だったりします。

歩行者もいますし、対向車も走っています。

数値化できない多くの外部環境の情報の中で、私たちは車を運転しているのです。

数字は運転する上で必要な一部であり、

それがすべてではないのです。

クリエイトSの田中も、EPISODE3で、

アンケートを見るだけではなく、もっと大切なことに気づきました。

そのことに気づいたからこそ、

田中が書いた提案書は、社長、幹部を動かしたのはもちろん、

「ある人」の心をまで動かすことができたのです。

会社を変えていくのは、社長や経営陣だけではありません。

一人の気づきが、いい会社への確実な一歩になるのです。

DREAMIXソリューションのご紹介

社内会議や御社のプロジェクトへ弊社が参加し、

アセスメントやアンケートの、意味や結果、背景の読み方といった、

分析方法・活用方法を提供しながら、御社の課題を解決していく

プロジェクト型コンサルティングコースをご用意しております。

また、

社内で人は、「立場」で発言し、行動します。

社内が世代別に固まっている場合、相互の立場を理解し合うコミュニケーション研修で、

報告、連絡、相談はもちろん、最終的には離職率が改善します。

Webドラマを見る